黒酢とは?黒酢のサプリメントや黒酢の効果や1日の摂取量について

黒酢とは?
米、麹、水だけを用いて壺の中で時間をかけて醸造した酢のこと。熟成が進むにつれ黒味が増すことから「黒酢」と呼ばれています

今では一般的に広く馴染みのある黒酢ですが、もともとは1975年に鹿児島県福山町(現在の霧島市福山町)の醸造元が壺つくりの米酢を「くろず」と命名したのがはじまり。福山地方ではすでに約200年前から壺酢が製造されていたことが分かっており、別名「福山酢」とも呼ばれています。

手軽にできるヘルスケアとして一躍ブームにもなった黒酢ですが、その人気のヒミツはさまざまな悩みにアプローチできるマルチな効果。黒酢にはクエン酸、アミノ酸などといった体にいい成分がたっぷりと含まれており、とくに血圧の低下や疲労回復などに効果が高いといわれています。またインナービューティーとして女性の美容ケアにも活躍。肌のツヤ、ハリなどを改善するアンチエイジング成分としても注目され、若い女性の愛用者も増えています。

さらに、黒酢にはアミノ酸が豊富に含まれていることからダイエット成分としても活躍。毎日継続して摂取することで内臓脂肪や皮下脂肪を減らす効果があるため、メタボに悩む40代以上の方からとくに高い支持を得ています。さらに運動前に摂取すると脂肪燃焼効果をより高めてくれるので、短期集中で理想的なダイエットを実現することができます。

本物の黒酢と、一般的なお酢の違い
黒酢の原料は、蒸し米、米麹、地下水のたった3つだけ。長い時間をかけて熟成させることで体に効果のあるクエン酸やアミノ酸がつくられていきます

一般的な米酢が、米から日本酒を造り、そこに酢酸菌などを加えて発酵させるのに対して、黒酢は壺の中に原料を仕込み、太陽熱だけで自然発酵させて製造します。

一見シンプルに思える製造方法ですが、黒酢は一般的なお酢に比べ、長い時間をかけてつくられます。そのプロセスを見ていくと、まず薩摩焼の壺の中に混ぜ麹、蒸し米、地下水の順番で原料を入れ、最後に水面を振り麹で覆います。そうすることで黒酢は壺の中で糖化。さらに三段階の自然発酵を経て、1年から3年かけてゆっくりと熟成を進めていきます。そしてこの発酵の過程でクエン酸、アミノ酸、ペプチド、有機酸などといった黒酢特有の成分がつくられ、高い効果を生むことになるのです。なかでもクエン酸は疲労回復に、アミノ酸はダイエットに効果があるといわれ、黒酢ブームの火付け役になりました。

このように、黒酢は長い時間と手間をかけてつくられていきますが、2003年のJAS法制定後、速醸法や連続法と呼ばれる発酵方法によって24~48時間以内に作られたものが、市場に大量に出回るようになりました。連続法で造られた黒酢はアミノ酸などの含有量が従来のものとは比較にならないぐらい低いので、効果についても疑問がもたれています。体への変化をしっかりと実感するにはどのように作られた黒酢なのか?きちんと見極めて選ぶ必要があるでしょう。

血液サラサラ効果に加え、糖尿病やダイエットにも期待大
黒酢に豊富に含まれるクエン酸やアミノ酸は、高血圧や糖尿病の抑制にも効果を発揮!さらに体内の脂肪燃焼を促進させるため、ダイエットも強力に後押しします。

黒酢の健康効果として1番にあげられるのは、血圧を安定させる効果です。そのため、さまざまな病気の原因になる高血圧の予防にも極めて有効といわれています。また黒酢に多く含まれるアミノ酸には血液の流れをよくする働きがあり、継続して摂取を続けることで血液がサラサラになったというデータも!その結果コレステロールや中性脂肪も減少し、冷え性が改善したという研究報告も数多くあります。

そしてもう一つ注目すべきは、血糖値の上昇を抑制する作用。血糖値の上昇は糖尿病の原因になるため、黒酢は糖尿病予防にも有効であることがわかっています。さらに黒酢の効果として、とくに期待できるのが活性酸素の除去など、優れた抗酸化作用。毎日摂ることで慢性的な疲労を取り除き、強い殺菌力で体を守ってくれるのです。

このように健康成分としてマルチな働きをする黒酢ですが、美容やダイエットにも高い効果を発揮してくれます。黒酢の原料となる玄米はたんぱく質の働きを活発にする働きがあるため、老化のスピードを抑えることができるといわれています。また黒酢に含まれるクエン酸やアミノ酸が体内の脂肪を燃焼させ、基礎代謝を活発にしてくれるので、効果的なダイエットにも◎。さらに黒酢は大腸の働きを活発にするので、肌荒れや肥満の原因となる便秘予防にも最適なのです。

1日大さじ1杯でOK!過剰摂取は健康被害をもたらす可能性も
疲労回復やダイエットなどさまざまな効果が期待できる黒酢ですが、一度に過剰摂取するのはNG。1日に大さじ1杯でも効果があります。

ヘルスケアで効果を得るためには黒酢を毎日、大さじ1杯ずつ摂るのがいいでしょう。タイミングは食中か食後がベスト。空腹時にそのまま飲むと、胃の粘膜を荒らしてしまう危険性があるので、注意が必要です。

最近では口当たりの良い商品が増えていることから、つい飲み過ぎてしまいそうになりますが、黒酢のデメリットで多いのが飲み過ぎによる腹痛や下痢です。黒酢には便秘を解消する効果が大きい分、必要以上の飲用はかえってダメージに。黒酢の効果は加熱しても変わらないので、胃腸が弱い方は料理に取り入れるかサプリメントで摂る方がいいでしょう。

黒酢といえばダイエット効果が期待されますが、痩身を目的とする人でも毎日大さじ1杯摂るだけでOK。1日1杯飲んだ場合と2杯飲んだ場合を比較してもとくに体への変化はなく、1杯だけで内臓脂肪や皮下脂肪の減少に効果があります。これは普通の米酢による実験結果ですが、有効成分がより多い黒酢だとさらに効果がアップするといわれています。また黒酢の摂取にプラスして有酸素運動を行うとリバウンドしにくく、太りにくい体質に。とくに有酸素運動をする前に飲むとより高い効果が期待できます。

健康のためにも、美容のためにも、黒酢は1日1杯を長く続けることが大切です。



 

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