コラーゲンとは?
コラーゲンとはたんぱく質の一種。
たんぱく質とは三大栄養素の一つであるとともに、私たちの体をつくっている大切な成分。
なかでもコラーゲンはお肌や骨、軟骨、目など、さまざまな組織をつくる素となっており、体に含まれるたんぱく質の約1/3がコラーゲンともいわれています。
美肌効果が高く、サプリメントや化粧品では大人気ですが、肌のベースとなる真皮の約70%はコラーゲンでできており、毎日新しいコラーゲンをつくることで、肌に必要な量を保っています。
真皮にコラーゲンがたっぷりあると、ハリや弾力のある若肌をキープすることができますが、年をとるとコラーゲンを作るチカラが弱まっていく為、真皮はハリを失い、たるみやシワの原因に!
さらに、肌を支える真皮のバランスが崩れると、お肌の表面にある表皮にもダメージを与え、シミやくすみ、乾燥など、肌老化へとつながっていきます。
しかし、コラーゲンを毎日摂取し、肌のコラーゲン量を増やしてあげると、真皮のコラーゲン繊維が太くなり、肌の土台が強くなるというデータが。
さらに表皮の水分をキープするチカラがUPし、保湿力が上がるという実験結果や紫外線から肌を守る効果も報告されています。
美肌だけじゃない!
関節の痛みや骨粗しょう症の予防にも!
関節痛にはグルコサミンやコンドロイチンが有名ですが、実は痛みの原因となる軟骨の約半分を占めるのがコラーゲン。
実際にコラーゲンを毎日摂ることで痛みが緩和したという報告もあり、最近注目を集めてします。
また血管が老化することでおこる動脈硬化は心不全や脳梗塞などをひき起こすといわれますが、これも血管をつくるコラーゲンの代謝異常が原因!
さらに老眼やかすみ目、乱視といった目のトラブルもコラーゲンを補うことでケアできるといわれています。
他にもシニアの骨折増加の原因といわれる骨粗しょう症の予防にも効果が!
近頃は50代以上の女性の20%~60%が骨粗しょう症といわれていますが、強い骨を作るのも実はコラーゲン。
骨といえばカルシウム!と思いがちですが、カルシウムだけの骨はもろく折れやすい為、しなやかさを保つにはコラーゲンが必須。
さらに骨密度をUPするにはカルシウムとコラーゲンを摂取した方がカルシウムだけを摂るよりも効果が高いというデータもあり、骨粗しょう症の予防にもコラーゲンはいいのです。
Ⅰ型とⅡ型では効果が違う
現在の研究で約30種類のコラーゲンが確認されています。
美肌だけでなく、老化が原因のさまざまな症状を予防、改善してくれるコラーゲン。
サプリメントなどに多く利用されるのがⅠ型とⅡ型コラーゲン。
Ⅰ型は肌や骨、角膜や血管の外膜、中膜をつくっている成分で美肌や骨粗しょう症、動脈硬化の予防、目のトラブルの改善が期待できます。
一方、最近注目されているのがⅡ型コラーゲン。軟骨の主成分といわれ、クッションの役割を果たす成分。
ヒザなどの関節痛に悩む人におすすめのコラーゲンです。
またサプリなどで用いられるコラーゲンの原料には動物性と海洋性がありますが、動物性とは豚や牛、にわとりから採った成分。
一方、海洋性は魚などのウロコや皮に含まれ、マリンコラーゲンとも呼ばれます。
一般的に動物性は体温が40度前後でないと吸収しにくいといわれますが、海洋性は低温度でも吸収やすい為、最近では海洋性を選ぶ人も増えています。
確かな効果を得るには、毎日欠かさず5,000㎎以上!
確かな効果を得るには少なくとも5,000㎎以上は摂取することを心がけましょう。
しかし、それ以降は年齢とともにどんどん減少し、40歳では約50%にまでダウンするといわれています。
1日で約1,200㎎~5,000㎎も減るというデータもある為、コラーゲンはここぞ!というときではなく、毎日摂ることが大切!
さらにストレスや紫外線を浴びただけで減少するともいわれます。
とはいえ、これだけのコラーゲンを食事から…となると手羽先だと4本分、豚足だと100gも食べなくてはならないので、カロリーなどを考えると毎日というのは非現実的!
最近では5,000㎎~10000㎎も配合されているサプリメントも多いので、うまく活用すると良いでしょう。
またコラーゲンは成分自体が大きい為、スキンケアで利用するときは低分子のものが◎。コラーゲンの生成を高めるビタミンCが入っているとなおベターです。